雪が降るこの場所で

そろそろ雪が降る頃だ
外に出るときジャンパーを着ようか
だんだん寒くなってきた
手袋も必要なくらい手も冷えるよ

ふと気がつけば、外の風も冷たくなってきた
前までは暖かい風が僕の体を撫でていた
家の前の水溜りも朝になると氷が張っている
そんな出来立ての氷を足でそっと割ってみる

さあ、そろそろ冬が降る頃だ
今年は何月の何日に降るんだろうか
寒くなったらそれが合図
雪の降る空はとても暗いから


朝起きると寒さのせいで布団から抜け出せない
前までは眠いだけで簡単に抜け出せた
今年も冬がやってきて暗い空から雪が降るから
僕はまた悲しい気持ちになって雪を触る

いつだって悲しいことは
冬という季節と共にやって来るんだ
でもそんなことなんかお構いなし
冬は再びやってくる


冬になると思い出す 悲しいことを思い出す
辛い顔して雪を触る そして冷たさを感じ取る
だけどそんな冬が好きなんだ
嫌な思い出だけど思い出すことによって
いい思い出になっていく
きっときっと、悲しいものが楽しくなる
だから舞い落ちる雪を見上げてみてよ
その目で確かめてみてみればきっとわかる
冷たくても、暖かい、冬だから