春夏秋冬 君との思い出

僕は暑い日差しの中フラフラ道をあるいてた
君は誰かを待つように木の陰で立っていた
その日陰に僕が入ると君は微笑んで話しかけた
「ねえアナタは私を迎えに来てくれたの?」
僕は曖昧に頷いた

暖かい夏日差しに僕達は日陰の中で話してた
日が暮れそうになっても君はずっといてくれた
そして日が落ちると君は笑って手を振ってくれた
「また明日、私とここで会いましょう」
僕は笑って頷いた


僕は葉っぱが枯れてきた木の陰で君を待っていた
君は遅れてきながらもかならず一緒に話してた
次第に君といることがなんだかシアワセになっていた
「私とずっと話しててアナタは飽きないの?」
僕は微笑んで否定をした

次第に葉っぱは枯れ落ち道中に落ち葉がばら撒かれる
落ち葉を二人で蹴っ飛ばして笑い合っていた
そして僕らは木の陰から落ち葉を追いかけ歩き出していた
「このまま二人で歩けたらシアワセだよね」
僕は君に好きといった


雪が降りどこもかしこも真っ白の銀世界になっていた
君は笑って僕と手を繋ぎながら寒いと言っていた
寒くなると僕達は次第に寄り添っていたんだ
「寒いからアナタのそばにいたいの」
僕は静かに君を抱いた

雪が降る中僕達は雪の道に二人で足跡刻みながら
まだ僕と君は離れたくないと手を繋いでいた
すこしずつ暖かくなるうちに君は寂しそうにいった
「もう冬も終わってしまうのね・・・」
僕は君の頭を撫でた


そして暖かくなって春がやってきて別れも訪れた
まだずっと一緒にいたかったのにそれでも君は
繋いでた手をギュッと握っていた手を離した
「もうアナタと一緒にはいれないの」
僕は微笑んでまたねと言った


君はいつまでも僕の心の中にいる
君はいつまでも楽しい記憶と共に

夏になるたびに君と出会った日を思い出し
秋になるたびに君と笑った日を思い出し
冬になるたびに君と手を繋いだ日を思い出し
春になるたびに君にさよならと言った日と思い出し

それでも僕は笑っていたいから
楽しい思い出として心の中に閉じ込めて
季節が変わるたびに思い出して笑っているんだ