第U][話「再会」


タクス達は、プロマーグ港で船を見つけた。
「これなら、あの塔までいける!」
少々小さくてイカダっぽい船だが、4人は乗れるものだった。
「早く乗り込むんだ! じゃないと、取り返しのつかないことになる!
ルベリィ、ネイアー、ガイ、タクスの順に乗り込み、タクスとガイは
イカダっぽい船をこいだ。
あの大きな塔を目指して

「ここは……?」
ゲイザ達はマイのテレポートで大きな塔の前に来ていた。
目の前には大きな塔があった。
「これが破滅の塔だ……」
「あの塔に、ミリアが捕まっているのか……」
ゲイザは天にそびえる塔を見上げた。
「高いですね……だけど、ミリアさんを助けるために頑張りましょう」
「ああ、そうだな」
そのとき、スレイドが何者かの気配を感じ取った。
「待て……誰か来るぞ」


タクス達は中央にある島についた。そこに大きな塔がある。
「何、タクス! あたし達はあの塔を昇るの!?」
ネイアーはタクス聞いた。
「それはわからない。だけど、誰かが待っている。そして、あの塔は人を
不幸にする気がする……」
そしてその塔に歩いていったタクス達は、ついに入り口辺りまで来た。

タクス達が破滅の塔の入り口あたりまで行くと、何者かの人影が見えた。
それはよくみると、タクスのよく知っている人物だった。
「あれは……ゲイザ!?」
「タクス!」
ゲイザとタクス。ついに再会できたのだ。
タクスはゲイザのところへ駆け寄った。
「ゲイザ、どこに行っていたんだ!?」
「色々……あったんだ。それより、今は」
そのとき、辺りが揺れた。
「な、何っ!?みんな、気をつけろ!」
スレイドが叫んだ。そして、塔の天辺から眩しい光が放たれた。
その光は一瞬にしてネイホ、ヘズリィの大地を焼き払った……
「そんな……」
タクスが遠くに見えるネイホとヘズリィの燃え盛る大地を見て呟いた。
「あの塔を昇って、あの攻撃を止めるんだ。そして、ミリアを助ける……」
ゲイザはそういってその塔へ昇っていった。
「ワタシは、ミリアさんを助けたい……」
「ゲイザ……これが終焉の時でないことを願うぞ」
続いてマイとスレイドが塔へ昇っていった。
「俺も……あの攻撃を止めたい。そして誰かが、この塔で待っている」
タクスも塔へ昇っていった。
「これが、人のためになるなら、わたしも戦うわ」
「そうだね」
「ここまできたんだから、行かないと」
さらに続いてルベリィ、ネイアー、ガイも昇っていった。
そしてゲイザとタクス達は塔を昇っていった。

もう歩き階段を上って7階ぐらいだろうか。
「長いなぁ、この塔」
「そうだな」
タクスとゲイザが歩きながらそういった。
「なんだか、邪悪な感じがします……」
辺りを見渡しながらマイが心配な顔をして呟いた。
「やっと来たねぇ、待ちくたびれたよ」
マイの行ったとおり、誰かが待っていた。
それは、忍者っぽい服を着て、クナイを片手に持っている女。
黒一だった。
「ここから先は通さないわ」
黒一はクナイを片手で構えた。
「くそっ! こんなところで止まっている訳にはいかないのに!」
ゲイザが聖剣ラスガルティーを鞘から抜こうとしたところ、
何者かが歩いてゲイザ達の前に出てきた。
「こいつの相手はこのデュッセル=ウィルガイアと」
「キシュガル=ランフォード様にまかせなっ!」
目の前に現れたのはなんと、聖白銀の戦神、デュッセル=ウィルガイアと
群青の守護神キシュガル=ランフォードだった。
「お前らは先へ行け! 急いでいるのだろう!?」
「ありがとう、デュッセル!」
タクスはそういい、ゲイザ達は次の階へと走っていった。
「ちっ……まあいいわ。あなた達の腕前、見せてもらうわ。」


続く

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