第]\話「群青の守護神」
王様に呼ばれたネイアーとガイは王の間に向かった。
「よくきてくれたな。戻ってきて早々だが、頼みたいことがあるのだ」
なにやら王様は焦っているようだった。
それに城の中も少々騒がしい。
「なんでしょうか?」
ガイが王様に聞いた。
「実は、ヘズリィの軍隊がこちらへ向かってきているようなのだ。
こちらでも兵を出すが、戦力は多い方がいい。そこで、君達に加勢して欲しい」
ネイアーとガイはその話を聞いて吃驚した。
「わかりました」
「でも、タクスがいないってのに」
ネイアーは不安になった。リーダーのタクスが負傷して眠っている今、
二人だけとはやられる可能性が高い。
「うむ、それなら心配することはない。私の親衛隊長を貸そう」
そういうと、一人の少女が王の間へ入ってきた。
「わたしの名前はルベリィ。よろしく」
少々親衛隊長とはいいづらい服装と体系だ。
しかもタクスとネイアーより少し年下にも見える小柄な体をしている。
「言葉使いや装備はしっかりしてないが、剣の腕は確かだ。
ルベリィ、よろしく頼むぞ」
ルベリィはそういわれると、焦って王様に頭を下げた。
「りょ、了解しました!」
「それでは、諸君。健闘を祈る」
ネイアー達は王の間を後にした。
ルベリィに城の外につれられたネイアーとガイ。
「わたしはルベリィ=ハオラティ=マイヤー。ルベリィって呼んでね」
にこやかに笑う顔はとても剣士とは思えない。
「あたしの名前は……」
「知ってるよ。だって、あなた達有名だものね」
「えぇ!?」
ネイアーとガイは驚いた。いつの間にか有名になっていたからだ。
「城中じゃ、かなり有名よ? ギルドから凄腕の剣士達が雇われて王の任務についているって」
「へぇ〜……」
「あれ? タクスって人はいないみたいだけど」
「聖白銀の戦神のデュッセルの攻撃をくらって、今は城の寝室で寝てるよ」
ネイアーが言ったそのとき、近くで刃物と刃物がぶつかる音が聞こえた。
「そんな! もう敵がこの街まで攻めてきたって言うの!?」
ルベリィは音の聞こえた方へ走っていった。
「ネイアー! オレ達も行こう!」
「うん、わかってるよ!」
ガイとネイアーもルベリィを追うように走っていった。
ネイホとヘズリィの兵はこの王都ライラズで戦闘をしていた。
街の人々は非難したようだが、まだ逃げていない人も数人いる。
「こんなの聞いてない! でも、やるしかないのね・・・・・・・」
そういうとルベリィは腰に下げていたレイピアを構えた。
「ネイアー、ガイ! わたし達は逃げている人々を優先的に守りましょう!」
「わかった!」
「オッケー!」
ネイアーとガイも武器を構えた。
そのとき、逃げている男の子が敵の兵士に襲われそうになった。
「エアースラッシュ!!」
ルベリィがレイピアでヘズリィ兵を斬りつけ、男の子を助けた。
「早く逃げなさい!」
「うん、お姉ちゃんありがとう!」
そういうと男の子は走って避難所へ逃げていった。
「やるね、ルベリィ」
ネイアーは矢をヘズリィ兵に飛ばしながら言った。
「もう、逃げている人々はいないようね。わたし達も戦いに加わりましょ」
そう言ったとき、大声が少し遠くから聞こえた。
「ウラァー! サイクロントレーサー!!」
竜巻が起きたのを、ネイアー達は見た。そしてネイホの兵が放り出されるのを。
「まさか……」
ルベリィはその竜巻が起きた方へ向かった。
「あ〜、手ごたえないやつらだなぁー。もっと強いヤツはいないの?」
一人の少年は槍を振り回して言った。
「そんなっ、群青の守護神……!?」
ルベリィは驚き言葉を失った。群青の守護神のキシュガルが攻めてきている。
幸い、聖白銀の戦神はいないようだが、彼一人だけでも100人以上の敵と相手をできるほどの力の
持ち主と、ルベリィは聞いていた。
「ルベリィ!!」
ネイアーは走ってルベリィに追いついた。
「ん? まだいたんだ」
キシュガルはルベリィとネイアー、そしてガイの方をみた。
そして狙いを定めたように、こちらをじっと睨み槍を構えた。
「いくぜ……っ!」
「ネイアー、ガイ、逃げて!!」
ルベリィは叫んだ。
そのキシュガルが持つ槍の先はネイアーとガイに向けられていたのだ。
「くらいなっ、サイクロンスピア・アーク!」
キシュガルは風をまとった槍を振り回して、竜巻を起こした。
その竜巻はネイアーとガイを目掛けて向かっていく。
「そんな、逃げれないっ!」
「タクスッー!!」
続く
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