プロローグ


「すべてを無に返す……そのためには、『2つのペンダント』が必要だ」
「ですがアラグダズガ様、邪魔となる存在があるのでは?」
「そう、どこにいるかはわからんが、一人の少年。この世界を無に返すか。
それかこの世界を生かすか――物凄い力を持つものだ」

森。
一人の少女が黒いコートを着た男に襲われていた。
少女は湖の辺に追い詰められた。
「なんなんですか、あなたは……なんで私を狙うの!?」
「貴様のもつペンダント――それが欲しいだけだ」
すると少女は、胸にかけてあるペンダントに両手を添えて、
男を睨みつけた。
「これだけは、これだけは渡せない……!!」
少女は呪文を唱えた。
ペンダントに添えた両手から光がかすかに漏れているのがわかった。
「私を助けて……お願い!テレポート!」
あたりが一瞬にして光ると少女は光となってどこかへ消えてしまった。

「そろそろはじまる。終焉に向かう、世界は無になるのか――
いや、そんなことは俺がさせない」
一人の黒いマントを羽織った刀と剣を持っている男が草原のなか空を見て言った。
「闇と光、今、交えん――か……」

光を見る少女。
闇を見る少女。
そして、光と闇を持つ少年。
心は悲しみを生む。
また心は憎しみを生む。
人は心無くして生きてはいけない。
心には消えない光があることを人は知っている。
また、消えない闇もあることも知っている。
今一度、光と闇が交えるとき
世界は終焉に向かう。
ただ一つ、『彼』が『光』をとるか、また『闇』をとるか――
その答えを世界は待つ。

光と闇の勇者、背中に翼を持つもの。
聖なる剣で世界を救う。

運命の交差、残酷。
心とは何か。
今、心を照らす光が物語を作る。

ーMind of lightー



FC2 キャッシング 無料ホームページ ブログ blog