僕は自転車にのって朝方の町を走るよ 君を後ろに乗せて坂道を下るよ 朝方の涼しい風が僕たちの顔を撫でる 僕は君と約束した場所へ向かう 二人乗りをしている自転車はちょっと錆付いているけれど まだまだ使えるものだよ 君は笑いながら朝は気持ち良いといったね 町を走り、坂を越え、もう少しでつくよ 朝日を見に君を乗せて岬へ走るよ まえ約束した場所へゆっくり走るよ 僕はふと思い出すけれど君といる時間はあとどれくらい? そんな事を思いながらゆっくり走るよ もう少しで岬につくけれどなんだかゆっくり行きたい気分だ なぜだか僕にはわかる気がする 君は早く朝日を見に行こうよといったね もうすこしで、もうちょっとで、約束した場所へつくよ さぁついたよ 朝日を君と眺めながらジュースを飲む こんな平凡な日はあと何日続くの? あとどれくらいで君と別れなければいけないの? 君はいつもと変わらなく笑いながら僕に喋りかけてくれる 何も変わらない、いつもの君さ でもなんだか様子が変な君だ 「私がいなくなっても、また会えるよね」 さりげなく言われた言葉に涙流してしまった 君も泣いていたね あれから何年が経つだろう 僕は忘れちゃいないよ 君との思い出を |